野菜や果物には、体内に必要なビタミンやミネラルが豊富に含まれています。そのような中、近年注目を集めている成分「フィトケミカル」という栄養素をご存じでしょうか。こちらでは、そんなフィトケミカルについてご紹介します。

注目の栄養素「フィトケミカル」とは

フィトケミカルは、植物性食品の色素や香り、アクなどの成分に含まれている化学物質です。この栄養素は、身体のサビといわれる活性酸素を取り除く「抗酸化作用」が高いといわれ、アンチエイジングに最適とされています。

ストレス社会といわれる現代では、職場の人間関係や子育て、将来に対する不安などの様々な悩みを抱えている方が急増しています。さらに、食生活の欧米化により、脂質の摂り過ぎや栄養バランスの乱れが原因で、生活習慣病を引き起こす方も多いです。

体内の老化を防止するためにも、「フィトケミカル」が豊富に含まれているカラフルな野菜をバランス良く摂取するように心がけて、健康維持を目指しましょう。

旬の野菜に豊富な「フィトケミカル」

フィトケミカルは、植物が紫外線や害虫から身を守るために作られた成分のため、日光を多く浴びた旬の野菜に豊富に含まれています。まず、一年のスタートもいえる春には、セロリ・サヤインゲン・アスパラガスなど緑色の鮮やかな食材が多いです。

暑さの厳しい夏には、かぼちゃ・ニラ・オクラなどの野菜が旬になります。その中でも、かぼちゃにはビタミンA・E・Cが豊富に含まれており「ビタミンの宝庫」として知られています。また、ニラやオクラには疲労回復に役立つ成分が含まれているため、夏バテ解消にもおすすめです。

暑さも和らぎ、過ごしやすい季節の秋には、にんじん・大根など、身体を温めてくれる根菜類が旬の野菜になります。そして一年の最後を締めくくる冬には、寒さの影響もあってその他の季節と比較して旬の野菜が少ないですが、ほうれん草・小松菜・ゴボウなどの栄養バランスの高い食材が多いです。

季節に合わせた旬の野菜で体内美人を目指し、健やかな生活を築きましょう。